社内ドキュメントをひたすら読む

転職してから2週間、研修やアサインされたタスクの他に自分で意識して取り組んでいたのが「社内ドキュメントをひたすら読む」ということ。

社内ドキュメントが指すのは、Google Driveの共有ドライブに保存されている各種資料や開発チームで利用しているWIKI、タスク管理のツールのチケットなど。

この作業に取り組んでいる理由は以下である。

  • 誰がどんな情報を持っているのかを把握する
  • ドキュメントになっている情報と人から取るしかない情報を把握する
  • 会社の文化、現状の課題を把握する

誰がどんな情報を持っているのかを把握する

会社に入社したばかりだと、誰がどんなことをできる人でどんな情報を持っている人なのかわからない。

そこで社内ドキュメントをひたすら多読(タイトルと目次だけ見て、興味があるのだけ本文も読む)していると、アーキテクチャについて詳しい人、Rubyについて詳しい人、フロントエンドに詳しい人、ドメイン知識について詳しい人などがだいたい把握できてくる。

誰が何について詳しいかを知れば、困ったときにその人に質問すれば良いと分かるので仕事を進める上でスムーズなコミュニケーションができる。

ドキュメントになっている情報と人から取るしかない情報を把握する

いまコロナの影響もあって完全なリモートワークで自分は仕事をしているのですが、そこで課題となるのが必要な情報をどうスムーズに得るかということ。

そこで社内ドキュメントツールやGoogleDriveのディレクトリ構成を把握し、そこにあるドキュメントをタイトルだけでも軽く見ておくと、いまの時点でどんな情報がドキュメント化されていてどんな情報はされていないかの大体の予測がつくようになる。また予測がつかなくても大体この検索ワードとこのディレクトリを見てなければ人に聞くしかないと判断することもできる。

会社の文化、現状の課題を把握する

急成長中のスタートアップというのは、文化と課題のカタマリだと僕は理解している。

いままで行ったプロジェクトや会社にどんな課題があるかなどを、議事録や全体会でこれまで共有された資料などから把握することができ、そこでどんな議論と意思決定がされたのか読むことで会社の中でどんな文化が育っているのかを把握することができる。

現状の課題を理解することで、自分がどんなことをどのようなスピード感でやらないといけないか考えることができる。

文化というのは本来一緒に仕事を進める上で段々と染み込んでいくものだが、リモートワークであることでリアルでの接点が少なくどうしても文化を染み込ませるスピードが遅くなるという危機感があったので、まずドキュメントという接点に多く触れることでそこから文化を理解しようと努めていた。

今の会社では、週一で各部署の進捗報告を行う全社会、4半期ごとの振り返りを行う全社会があり、その資料や録画の映像がGoogleDriveに残っていたおかげで3ヶ月前や半年前の状況がだいたい把握できて「じゃあこれから自分は何をすべきなのか」を考えることがやりやすくなった。

最終的には人

ほんとに重要な情報というのはどんなドキュメントを整備しても、最終的には人が持っている事が多い。

今回「ドキュメントをひたすら読む」を行ったのは、すべてをドキュメントから読み取ろうとするのではなく、人から情報を得るための足がかりをまず得るというのが大きな目的で行っていた。

一旦ドキュメントをひらすら読むことによって会社に対する解像度も上がってきたので、これを元により多くの人とコミュニケーションをとって価値ある仕事でできるようにしていきたい。